長崎の中華街、いわゆる長崎新地中華街は、日本の三大中華街の中でもっとも歴史の古い中華街です。成立はなんと1698年で、日本が鎖国をしていた江戸時代にまで遡ります。ご存じの通り長崎は鎖国下でも海外との貿易が許されていた町で、そのため多くの中国人がこの場所に住むようになったのです。当時は約1万の中国人が長崎に滞在していたといわれています。

現在の長崎新地中華街

現在においてその規模では他の三大中華街に譲りますが、歴史を感じさせる雰囲気が独特な魅力を醸し出しているのが長崎新地中華街です。特に冬におこなわれるランタンフェスティバルでは、赤色の幻想的なランタンが町を彩り、古の異国情緒溢れる長崎出島の喧騒へと思いを馳せることができるはずです。また、現在では長崎名物となっているちゃんぽんや皿うどんも、ここから伝わった中華料理がもととなった料理です。